第19回・金剛山の自然  (2007.9.26.)

講座内容  午前:金剛山の樹木観察/午後:班ごとに自主研修
講   師  佐藤治雄(大阪府立大学名誉教授)
場   所  金剛山(大阪府千早赤阪村・奈良県御所市)

ロープウエイを降り、講師の佐藤先生より金剛山で観察できる樹木のリストをもらい、その多さにびっくりするが、今日の講座で是非覚えたい樹木は10種類ぐらいと聞き、少し安心して出発する。 (アブラチャン、イヌブナ、ウリハダカエデ、サワグルミ(植栽)、シラキ、ブナ、ミズナラ、リョウブなど)



アブラチャン(クスノキ科).
葉の匂いを確かめる。



ミズナラ(ブナ科)を説明。
大阪の平地では見られない。コナラに似るが葉柄がほとんどなく、鋸歯が鋭く、大きい。下から見上げたときでも鋸歯がよく目立ち、コナラとの違いがわかる。



ブナ(ブナ科)林を見る。
ブナの結実には著しい豊凶の差があり、数年に一度、大量に実をつける。しかし種子からの芽生えは、光が届かない林床では成長せず、枯れてしまう。大阪では、妙見山、大和葛城山、金剛山と和泉葛城山(国の天然記念物)でブナを見ることができる。



シラキ(トウダイグサ科)。
街路樹に多いナンキンバゼと同属。葉をちぎると切り口から白い乳液が出る。果実の形もナンキンハゼに類似する。



結実したアブラチャンを観察

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