第11回講座 ビオトープ  (2008.6.25.)
講座内容ビオトープとはどういうものか、その役割と保全・再生のあり方について国内外の多くの事例ならびに湿原ビオトープの見学を通して学ぶ
講  師戸田 耿介先生 NPOこども環境活動支援協会監事/阪神・都市ビオトープフォーラム代表
場  所西宮市立甲山自然環境センター



ビオトープの概念やその保全・再生のあり方について、デンマークの干潟や豊岡市のコウノトリの住める湿地・農地再生など多くの事例を交えて説明する戸田先生。


午後から見学する甲山湿原の特徴、生息する生き物、保全・再生の方針や活動の現状について、甲山湿原を管理している、西宮市立甲山自然環境センター、センター長の戸川さんに説明をしていただく。


戸川さんの案内で湿原を見学。甲山湿原は関西地域に残されている貴重な湿原の一つで、貧栄養の湿地帯です。


カキランが花期を迎えている。他にもノハナショウブがあちこちで見られる。保全活動をしないと急速に乾燥化、富栄養化が進み、湿原が失われてしまう。


こちらの湿原でもノハナショウブ、ノギラン、カキランなどが美しく花を咲かせている。食虫植物のモウセンゴケが遠目に見える。


水が染み出ている湿原ではモウセンゴケが群生しており、間近に観察できた。


湿原の乾燥化、富栄養価化を防ぐために湿原周辺の樹木の間伐や湿原の落葉かき、下草刈りなどが必要です。自然環境を守りたいと願う市民ボランティアの方々もそれらの活動の一役を担っています(自然環境市民大学修了生の中にもここで活動している方がいます)。


湿原に隣接し、間伐された林間には水場も確保されていて、モリアオガエル が生息している。今年も産卵が見られました。
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