第22回講座 「植生調査法@」 (2008.10.8.)
講座内容植生調査法について学び、実習を行う
講  師武田 義明 先生 神戸大学大学院教授
山口 祥伸さん、江間 薫さん
場  所淀川河川公園十三野草地区(淀川右岸:大阪市淀川区)



植物群落の植生を知ることによってその場所の環境を把握することが出来るなど、植生調査の意義や調査方法について説明する武田先生。


植生調査実習の始めに、調査面積を増やしながら植物の出現種数の増え方を調査し、種数-面積曲線を描く。


5つのグループに分かれて、それぞれ1m×1mの区域を調査する。
最初は河川敷の土手を調査。


調査区域内に生育している植物種を全て書き出した後、出現した各植物種の被覆の程度を表す尺度(被度)、個体間のつながり具合を表す尺度(群度)を判定し記入していく。


調査区域内の土壌水分や土壌硬度を測定する。このほか傾斜角度や標高、緯度、経度も記録する。


2箇所目の調査は頻繁に草刈が行われている区域で行う。
「シバの仲間が多いけれど識別が難しいなー」、「スベリヒユもかなり生えているね」などの声が聞こえる。


3箇所目の調査は2回目とは逆に草刈が行われていない区域で。
背の高いヨシやヤマアワが目立つ中で背の低いヤナギタデも花を咲かせていて、一定の勢力を保っているようだ。
次回の講座では3箇所の植生調査データをもとに植物群落の区分を行う。
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