第5回講座 昆虫 @  (2009.5.13.)
講座内容  春に見られる昆虫の形態や生態について学ぶ
講  師   河合 正人先生(元・あやめ池自然博物館学芸員、じみじみ観察会主宰)
        前田 一郎先生 NACS-J自然観察指導員、生駒休耕田クラブ
場  所   服部緑地



河合先生から、植物に付いている虫、暗い所や明るい所に いる虫など季節によっても観察ポイントが異なるとの説明を頂く。


恐る恐る「ムカデ」を覗く受講生。日中は暗い所にいるが、夜になると木の上から落ちてくるそうだ!


「モノサシトンボ」は、肉食で幼虫時には小さいハエを食べ、成長すると 水辺に移動する。


講座支援に来て頂いた市民大学先輩により採集された「ジャコウアゲハ」。
 幼虫から成虫になる頃にオスは黒色、メスは黄灰色に変わる。ほとんどの受講生が初めて見られたと感激!


グループに分かれて、枯れ葉の下にある生き物探し。見つけたのは 「ダンゴムシ」。メス(背中に黄色の点があり)ばかりで、オスが見当たらず。


午後から、河合先生から前田先生にバトンタッチ。虫を見つけるには、先ず、地面の糞を探すこと。絶えず、虫の気持ちになることが大切と教えて頂く。


「ガ」は、種類によって、@木の枝等にマユを作ってサナギになる、A土中に部屋を作ってサナギになる、B土中ではマユを作らないでサナギになる等多様な過程がある。


地面が乾いていると、虫を見つけにくいが、このような場合には”ビーティングネット”を使用することもある。葉の下に、傘を受けて木を揺さぶると、虫が落ちてくる。


この辺りの水の中には「ボウフラ」と「ガガンボ(蚊の大きいもの)」の幼虫しかいないが、田植えが始まると「ミジンコ」や「ヨコエビ」が見られる。
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