第10回講座 水田を見る  (2008.6.20.)
講座内容  水田の農業生産の現状と水田のもつ自然環境への多面的な機能について考える
講  師   松下美郎 先生 大阪府環境農林水産総合研究所 企画課長
場  所   能勢町の水田



講座風景
 大阪府の最北西にある能勢町にやってきました。
 私たちの主食「お米」。松下先生の生産から食に至るまでのお話しは、とても参考になりました。


水田を見る
  「食の基本であるお米、その背景の様々な問題について考えさせられました」と受講生の感想。
 苗の植え方や隣の田んぼとの関係で技術的な指導も空回りと松下先生。


水路
  畔に水路を作り、水の管理調節機能を高めます。この水路は生き物(トンボなど)の産卵にちょうどよいのです。


畔斜面
 畔の草刈はなぜするのでしょう?
 米の害虫産卵を予防、多年植物の定着を阻止、除草剤の使用は土砂流出を引き起こすので使えないなどで刈り取りが必要です。
 この急斜面をどのようにして刈り取りますか?


放置田
 3枚の放置された田んぼがありました。
 田んぼの高さによって種の異なる野草が優占し、植生が違うのも不思議でした。


棚田
 美しい能勢の風景。



 棚田を見ながら、標高300mの最上部に辿り着くと池がありました。澄んだ池には、水が絶えず、流入していました。
 地主さんは「上の米は美味しいので、今も作らせて貰っています。」とのこと。
 この池や周辺で見つけたものは、モリアオガエルの卵塊・ショウジョウトンボや他のトンボ類・おたまじゃくしに手がでてきたものなど、生き物がたくさんいることがわかりました。


ササユリ
 忘れてはならないのは、ここには、ササユリがたくさん咲いていました。


ショウジョウトンボ
 下見の時に会えました。
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