第12回講座 野鳥 @  (2009.7.8.)
講座内容  市街地で繁殖する野鳥
講  師   和田 岳(大阪市立自然史博物館学芸員)
場  所   大阪市立自然史博物館/長居植物園



大阪市内の都市公園で繁殖する鳥について、説明される和田先生。
府下で確認された野生鳥類は、約380種、市内の市街地や都市公園周辺で繁殖が確認されているのは、約25種。


鳥の繁殖期は、食べ物に関係している。
2〜3月: モズ、エガラなど、3月頃から夏まで: カルガモ、ハシボソガラスなど、であるが、カワウ、ハトは、1年中何処かで繁殖している。


展示中の鯨の骨(白色箇所)の隙間にあるスズメの巣。
枯れ草を詰め込み、中で卵を産んでいる。5月に、ヒナが巣立ったが、まだ出入りしている。


東屋付近で見られるスズメは、この場所で繁殖した模様。
人間を警戒しながら、餌を持ち込んできたスズメ。


低い松の木の上に枝を組み合わせて作られたアオサギの巣。
カラスの巣は、卵を乗せる場所を作るが、サギやハトの巣はスカスカの状態。


受講生が見つけてきた鳥の巣。巣には、シュロや紐が見られる。巣に踏まれた跡があるので、鳥の班別は難しいが、カワラヒワ又はメジロの巣?


コゲラの巣穴。 枯れ木、枯れ枝、枯れ実を好み、 500円玉位の大きさの穴を作る。


・クロマツの木の高さ約20m程の所に作られたハシボソガラスの巣。青色のハンガーも運び込まれている。


ハンガーを使用していないカラスの巣。
これ位の巣には、100〜200本位の枯れ枝を、長さを選びながら1本ずつ運び込まれている。


有毒性で、有機質の多い林地、草地で発生するオオシロカラカサダケ。
今年は、特に多く発生しているとのこと。


双眼鏡で、観察する受講生。何か珍しいものでも見つけたのかな?


タヌキの溜め糞場所。2005年に初めて出てきたタヌキは、雑食性で果実を食べている。植物園内には、このような場所が、六ヶ所ある。
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