第19回講座 昆虫 A (2009.9.9.)
講座内容鳴く虫を中心に秋に見られる昆虫の観察
講  師前田 一郎 先生  NACS-J自然観察指導員/生駒休耕田クラブ
場  所平城宮跡



平城京跡北側の水上池周辺の草・木・水田等に住む昆虫等の生き物の観察に際して、「先ず見つけて、おもしろいなと思って」 観察して欲しいと説明される前田先生。


近くから聞こえてくる虫の声に耳を澄ます受講生。”ササキリ”のように、チリチリと鳴く虫の声は、高年齢になるにつれ聞こえにくくなるそうだ。
ギリギリと鳴くのは、”オカメコオロギ”、”ミツカドコオロギ”


”エンマコオロギ”の後ろの翅(はね)は飛ぶためのもの。オスの場合、表のはねを立て、付け根あたりにあるヤスリのようなものをこすり合わせることで音を出している。


講座応援に来て頂いた受講生の先輩、「空の会・昆虫部会」の方により捕獲された”キアゲハ”。


セイタカアワダチソウの艶がなくなっているのは、”グンバイムシ”の影響?
葉の裏に止まっているグンバイムシをルーペで観察する受講生。


葉には色々な生き物がいる。葉の裏側から見たり、視線・視点を変えてみることの大切さを説明される前田先生。


網を使って水路にいる生き物探し。”スジエビ”、”クロメダカ”、”フナ”、”ブラックバスの稚魚”、”ブルーギルの稚魚”などが見られた。


講座当日早朝に採取された昆虫の観察。”マツムシ” と ”カンタン” を見つけるのは、難しいそうだ。
”クビキリギス”、"カンタン”、”カネタタキ”を初めて見ることができたと喜ぶ受講生。


水上池で休息する”ウチワヤンマ”。棒や草の茎先など、まわりを見渡しやすい所に止まり、縄張りをするそうだ。


”マメコガネ” は甲虫の一種。日本在来種であるが、移入したアメリカで繁殖して大害虫となり、JAPANESE BEETLE と呼ばれている。


全員が輪になり、真ん中に置かれた白布に向かって前進しながら、追い込んだ”エンマコオロギ”


釣り糸を用いてのバッタ釣り。 受講生が、吊り上げた ”ショウリョウバッタ”.
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