第21回講座 金剛山の自然/ (2009.9.30.)
講座内容午前:ロープウェイ金剛山駅〜国見城址の樹木観察
午後:各班での自主行動(樹木の観察、親睦など)
講  師佐藤治雄先生  大阪府立大学名誉教授/保全協会理事
場  所金剛山



「サワグルミ」
クルミ科サワグルミ属
今回は金剛山の自然(樹木中心に)を学習しました。
ロープーウェイを下りてすぐにサワグルミが迎えてくれました。果穂は、細く長く垂れ下がり、葉は奇数羽状複葉です。
シナサワグルミと比較しておきましょう。


「クマシデ」
カバノキ科クマシデ属
受講生の皆さんはクマシデの果穂を見て、一斉に「ああ、あれあれ」と賑やかなりました。それもそのはず、前回の講座で木村先生が実物で講義されていたからでした。


「ミズナラ」
ブナ科コナラ属
本日の講師は我が市民大学の代表講師:佐藤先生です。
ミズナラの葉柄はごく短いか、有りません。コナラと比べてみましょう。標高の低い場所でも生育するコナラには、葉柄がしっかりとあります。


「リョウブ」
枝の付き方に特徴があり、付き方を説明する佐藤先生。
新芽は山菜としてリョウブ飯に。


「シラキ」トウダイグサ科シラキ属
実は乾くと、自分で弾き飛ばします。若葉の傷口から白い汁が出ます。同属のナンキンハゼの実は熟すと種皮が割れて白い種子が目立ち、鳥が食べます


「ブナ」
ブナ科ブナ属
大阪周辺には金剛山、大和葛城山、和泉葛城山、妙見山の4ヵ所にブナが生育しています。
ブナは日陰に弱く、日光が入らないと沢山の実生があっても育ちません。撹乱を受けたときやギャップのあるところでは成長します。
午前中は、オトコヨウゾメ、タンナサワフタギ、ノリウツギ、ダンコウバイやアブラチャンなどの樹木の説明を受けました。


雨の中、午後はグループで行動しました。
植物は生き生きし、ブナやスギの大木が醸しだす幻想的な世界を歩きました。


すずなりのエゴノキの実を見つめる受講生。


星のミュージアムにて
グループでの行動はいかがでしたか。 途中で何を見つけたのでしょう。
シーボルトミミズが元気よく、マタタビの緑の実の形に見とれ、シバグリの実を食べてみました。
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