野山のたより 2010年12月号

「ミモチスギナ」

知人が管理している湿地に行くとツクシが出ていた。早春に、スギナ(栄養茎)に先立ちツクシ(生殖茎)が出てくるのが普通だが今頃いったい何故?と思い近くで見るとスギナのてっぺんにツクシが出ていた。調べるとミモチスギナ(実持ちスギナ)のようであり、植物観察辞典には「ツクシは夏ごろには既に翌春のものが出来ていて、この時スギナが刈り取られたりすると翌春を待たずにツクシが成長し下部がスギナとなる。これをミモチスギナと呼ぶ」とある。

撮影者:横田 靖さん

撮影場所:池田市吉田町(2010.11.12)

目次へもどる   / 次の写真へ