第11期第32回講座 保全運動

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第32回講座 保全運動   (2014.1.22.)

講座内容

信太山丘陵の自然と保全運動について学ぶ

講師

花田 茂義(NPO法人 信太の森FANクラブ 理事長)

場所

午前:信太の森の鏡池史跡公園「信太の森ふるさと館」

午後:信太山丘陵の惣ヶ池湿地・草地保全地

午前中は信太山丘陵の保全運動で生まれた「信太の森ふるさと館」を借りて講義。一日体験3名とOB5名も参加。

花田先生の話は、信太山丘陵の歴史や、50種以上の絶滅危惧種が生存する自然環境が生まれた背景から始まった。

保全運動は1983年からの「シリブカガシを守る運動」に始まり、1986年には「自然公園を求める運動」へと発展。

現在は「里山自然公園を求める運動」として推進中。市有地の里山的自然環境保全の請願が市議会で採択されるまでの話を熱く語られる花田先生。

まとめで、保全運動を成功させるためには、科学的データーの蓄積と仲間作りが重要であることを説かれた。

講義の後の、補助金や保全の仕方等についての質問にも丁寧に解説頂き、受講生も理解が深まった。

午後は現地見学。惣ヶ池の前で、その歴史や現状を説明される花田先生。

コバナノワレモコウ等の様子を観察しながら、惣ヶ池湿地の中を歩く受講生。 

大阪では絶滅したと思われていたシソクサが、攪乱によって惣ヶ池湿地に現れた話等もうかがう。

ヤマツツジ、モチツツジ等が咲く「ツツジの丘」を見学。維持するためにはササ刈り等の保全作業が必要であることを学ぶ。

信太山丘陵に生息する食虫植物5種の一つ、コモウセンゴケ。「コモウセンゴケが水辺でない所に生えるとは思わなかった」 と受講生。

「以前飛来したことのあるコウノトリが、何度も来るような場所にしたい」との話で講座を締めくくられた。

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