第14期第2回講座 自然のしくみ①(生態学入門)

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第2回講座 自然のしくみ①(生態学入門) (2016.4.13)

講座内容 自然界の成り立ち、サクセッションなど
  講 師 佐藤治雄(自然環境市民大学代表講師/大阪府立大学名誉教授、理学博士・植物生態学)
  場 所 大阪府環境情報プラザ 研修室

「自然のしくみを生態学的な物の見方でみていきます。」と、佐藤先生の講義が始まった。

生態系は<緑色植物>と<動物>と<分解者>と<大気などの環境要因>が相互に関係しあって成り立っている。

光は環境要因の1つで、光の強さと光合成量のグラフを表している。陽葉は厚く、強い光の下で盛んに光合成をする。

光合成量を測るには、図のように、同化箱に入れる空気中のCO₂量と出てくる空気中のCO₂量の差を調べる。減少したCO₂量が光合成量になる。

カイズカイブキの木を外側から見ると、葉が繁っている。写真の上にマウスを置くと、内側が見える。なぜ、葉がないのでしょう?

温度も植物の環境要因の1つである。月平均気温の赤い部分の合計が温度指数(暖かさの指数)、青い部分の合計が寒さの指
数。グラフ左の札幌では落葉広葉樹林、右の石垣島では亜熱帯林が育つ。写真の上にマウスを置くと、日本の植生図である。

なぜ、スミレがすき間に生えていられるのでしょう?スミレにとって生存可能な環境(ニッチ)があるから生きていける。

黒い物の縁にのみ草が生えている。さて、この黒い物の正体は?(養分になるものである。)これも、ニッチがあるから。

時間とともに、図の左から右の方へ植生が変化していくことを示した模式図。この植生の変化を「サクセッション(生態遷移)」とい
う。最終的には、その土地の気候条件によって決まるある植生タイプ(極相)に行きつく。

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