第24回・地域の保全活動  (2007.11.14.)

講座内容  堺自然観察会および鉢ヶ峯の自然を守る会スタッフによる保全活動 と活動地の紹介
講   師  梅田光信、熊谷紀志子、仁木梅子、柳生英喜、吉田栄子のみなさん(堺自然観察会(ゆっくるっく))
        米道綱夫氏(鉢ヶ峯の自然を守る会代表・保全協会理事)
場   所  堺市鉢ヶ峯地区/堺自然ふれあいの森(森の館)

堺自然観察会(ゆっくるっく):
    植物観察を通して身近な自然、里山の自然をの存在を知り、親しむことにより自然保全・保護の啓発をするために発足した保全協会自然保護グループのひとつ(1992年発足)
鉢ヶ峯の自然を守る会:
    1991年に鉢ヶ峯の里山で計画されたゴルフ場開発計画に反対する住民運動組織を母胎に、ゴルフ場計画が中止されたあとも鉢ヶ峯地区の里山環境を守る運動を継続するために組織された。


堺自然観察会メンバーにより、地主さんが除草剤や機械を使わずに手作業で土手や畦を草刈して自然環境を守っておられる田んぼ(休耕中)を案内していただく。秋の野草がたくさんみられた。




貴重な植物を目の前にして受講生も大感激で、写真撮影に熱中。




ここは、かつては「里山の原風景」が見られる自然豊かな場所だったが、現在は東西道路(写真上部)開発のため溜池が埋め立てられるなどし、里山本来の生態系が著しく損なわれてしまった。



東西道路建設で出現した切取り斜面へ森林表土を播きだし、土に含まれる埋土種子からの発芽に期待して、出来るだけもとの自然に近い植生への再生の可能性を調べている。実験現場で調査担当の佐藤保全協会理事から、実験の方法や現状、問題点などについて説明を受ける。



「第二豊田川は川底と両側面をコンクリートで覆われた3面張りになっているが、ホタルが生息している。 最近数が減ってきたので、行政の協力を得ながら生息環境の改善をはかっている」と説明する鉢ヶ峯の自然を守る会代表の米道氏。



第二豊田川沿いのフユイチゴの群落では果実がそろそろ食べごろ。
一ついただいて試食する。甘酸っぱくて美味しい。

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