野山のたより2005年10月号

「カブトムシのミニチュア?」

名前:ゴホンダイコクコガネ
体長:10−15mm
生態:森林地帯にいる糞虫で、4〜10月に出現し各種の獣糞に集まる。
    山地よりの牧場に多い。
    雄は前胸背板に4本の角、頭部に一本の角がある。
    メスは、糞のかたまりの下に穴を掘り、糞を運び込んで糞玉を作り、卵を産 みつける。
    ゴホンダイコクコガネは、糞虫の中でも特に子育てに熱心で、メスは幼虫が羽化するまで巣穴の中にいて、カビを取り除いたり、糞玉の修理をしたりといろいろ世話をする。
    奈良公園ではフレーク状になったシカの糞の下で観察することができる。
    放棄された牧草地が増え、個体数が減少した生息地が多い。


撮影者:纐纈 惠子 さん

撮影場所:和歌山県九度山 (2005.9.11..)



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