タンポポ調査・近畿2005 活動記録 No. 10



第1回 「タンポポ調査・近畿2005」 実行委員会・報告
(2004.1.5.掲載)

  
【日時】2003年12月21日(日)午後1時30分 〜 4 時 30 分
【場所】(社)大阪自然環境保全協会 事務所
【参加者】滋賀(県立琵琶湖博物館:布谷知夫)、京都(乙訓の自然を守る会:石井寛子、元京都府生物教育会:千葉尚二)、三重(三重自然誌の会:佐野順子)、奈良(奈良自然観察会:田代貢・佐藤陽香)、兵庫(兵庫県生物学会:武田義明)、和歌山(県立自然博物館:内藤麻子)、大阪(大阪市立大学理学部:名波哲、大阪自然環境保全協会:高畠耕一郎・木村進・佐藤治雄) 以上12名
【司会】高畠(事務局、大阪自然環境保全協会)
【記録】木村(同)
【内容】
      
(1) 参加者自己紹介(上記の参加者参照)

(2) 経過報告(概要)
2003年1月20日(月)近畿全域でのタンポポ調査に向けての打ち合わせ会 (琵琶湖博物館:布谷+大阪自然環境保全協会:高畠・木村)
3月 1日(土)第1回「タンポポ調査・近畿2005」準備会(出席15名)
4月26日(土)「タンポポ調査の意義を問う−雑種タンポポについて考える」研究集会(講演:小川潔・芹沢俊介・森田竜義、出席25名)−この集会の原稿を「関西自然保護機構会誌」に投稿中、近々発行予定
6月28日(土)第2回準備会(出席16名) 
*雑種タンポポに関する研究集会の総括と雑種問題への対応の検討→調査マニュアル小委員会(8名)の設置
7月20日(土)第1回調査マニュアル小委員会(予備調査の方法と調査用紙の検討)
8月27日(水)第2回調査マニュアル小委員会( 〃 )
10月 8日(水)第3回調査マニュアル小委員会( 〃 )
11月 8日(土)第3回準備会(出席15名) 
*小委員会から提起された調査方法の検討と調査体制・スケジュールの検討
12月21日(日)第1回「タンポポ調査・近畿2005」実行委員会
*検討課題の確認:予備調査の調査方法(調査用紙)の確定・調査委員会の組織体制・調査説明会について・調査スケジュールの確認など

(3) 調査実行委員会の組織体制・実行委員の役割分担
    @ 実行委員長:布谷知夫(県立琵琶湖博物館) 、副委員長:武田義明(兵庫県生物学会) 
    A 事務局:大阪自然環境保全協会
        *事務局メンバー:高畠耕一郎・木村進・佐藤陽香(奈良)・その他 *会計:未定
    B 調査結果の集約・解析:事務局中心に実行委員に相談しながら原案作成
    C 各府県別実行委員会連絡先:調査用紙送付先と同じとする(京都は後で確認)
    D 各府県別の実行委員会の組織体制について(後で報告)
    E ホームページ作成:大阪自然環境保全協会、HPからのメッシュコードの検索:佐久間大輔(大阪市立自然史博物館)

(4) 調査用紙 (案) について:説明と質疑応答
    1) 検討内容:  
      封筒の形式、メッシュコードの記入、調査地点の環境区分、タンポポの種類・株数・総苞外片の形態・果実の色の記入、頭花と果実の添付
        *検討結果−原則として調査マニュアル小委員会の原案通り。ただし、株数の記載については、総苞外片の形態を5段階に区別し、それぞれの段階毎に株数を記録するのは困難と予想され、予備調査では株数の記載を求めないこととした
    2) 調査用紙・標本送付先(府県ごと)と印刷枚数(最大5000枚まで)
      大阪:大阪自然環境保全協会(5000枚)、滋賀:滋賀県立琵琶湖博物館(3300枚)、兵庫:兵庫県立人と自然博物館(鈴木武宛)(1800枚)、三重:三重県実行委員会(佐野順子方)(2800枚)、奈良:奈良県実行委員会(田代貢方)(1300枚)、和歌山:和歌山県立自然博物館(1300枚)、京都:京都府実行委員会(伴浩治方)(1800枚)
    3) 今後の検討:
      第3回準備会での意見をもとに修正した調査用紙(案)を検討
      提出された意見に基づき、必要な修正と最終校正を事務局で行い、予備調査説明会(1月31日)で配布できるように印刷を完成させる
      予備調査説明会配布分を残して各府県事務局(送付先)に送る
    4) 調査用紙:
      A3サイズ、両面モノクロ、片面7種類 (各府県のあて先別)
      印刷費用は日野自動車グリ−ンファンドの助成金から出す
  (5) 2004予備調査実施要項(第2試案)について―担当:布谷・木村
    今回の調査の全体像がわかるような予備調査実施要項を作成し、実行委員会や調査の説明会で配布したり、新しく参加組織を募集する際の説明資料として配布する。

    実行委員会に提出された実施要項案を今後も検討、意見を出しあい、1月末の説明集会までに第1版(500部を予定)を完成させて当日配布する。また、各府県に持ち帰って調査参加者募集に活用する。
      *検討事項
        1) 調査の目的・意義の確認
        2) 雑種問題に関する記述と雑種タンポポの解析について
        3) 調査の組織体制や方法・日程について
        4) HP、インターネット(E-mail)、携帯電話などの活用について
        5) 参考資料:タンポポの見分け方(雑種・在来種の扱い)・以前の結果など
(6) 助成金の申請について 
    調査活動の費用にあてる為に、自然保護や環境教育に関する研究・活動助成を申請している
    現在のところ、日野自動車グリーンファンドの助成金(45万円)が決定しており、年内には入金予定。中間報告と最終報告(来年11月)が必要
    まだ、申請中で結果がでていないのもあるが、今後も可能性のある助成金について新たに申請していく予定。   
      *候補:タカラハーモニストファンド(3月末締切:木村・布谷担当)、・日本生命財団(5月締切:鈴木担当)、・富士グリーンファンド (5月締切?) ・その他
      *各府県単位でも申請可能なものがあれば、各府県の調査実行委員会で申請する
      *助成金などの予算の運用のために、「実行委員会名」の郵便口座を作る。助成金だけではなく、寄付金・賛助金も募って資金集めをする
(7) タンポポ調査・近畿2005「2004年予備調査説明会」について
    @ 会の名称:タンポポ調査・近畿2005 「2004年予備調査説明会」
    A 主催:タンポポ調査・近畿2005調査実行委員会
    B 日時:2004年1月31日(土)13:30〜15:30
      *12時半:実行委員集合(会場準備)、13時:受付開始、終了後:府県別打ち合わせ
    C 場所:「大阪市立総合生涯学習センター」第2研修室(定員57名、会場費:9600円)
      *大阪市北区梅田1-2-2-500:大阪駅前第2ビル 5・6階、TEL:06-6345-5000
    D 内容と担当者
      1) タンポポ調査・近畿2005について (15分):布谷
      2) タンポポ調査の意義と雑種問題 (30分):鈴木
      3) 2004年予備調査の方法について (20分):木村
      4) 調査地点のメッシュ番号の検索について (10分):佐久間
    F 配布資料:調査用紙 (各府県別)・予備調査実施要項・メッシュ地図例・受付参加票
    G 参加費:会場・資料代として 300 円を徴収
(8) 府県別の取組みの現状報告と参加予定団体 (呼びかけ中または呼びかけ予定団体をふくむ)
    滋賀:
      琵琶湖博物館はしかけ・フィールドレポーター、滋賀県生き物調査委員会、滋賀県自然観察指導者協議会・滋賀県植物同好会・理科教育研究会の教員グループ、滋賀県総合教育センター(依頼中)
    大阪:
      大阪自然環境保全協会、大阪市立自然史博物館(友の会)、大阪府高等学校生物教育研究会、大阪自然観察会(NACS−J)、大阪市立大学理学部、市町村単位の博物館(貝塚や岸和田など)
    兵庫:
      県立人と自然の博物館、兵庫県生物学会(7支部)、神戸市でも実施予定
    三重:
      三重自然誌の会、自然観察指導員連絡会(NACS−J)、その他12団体
    和歌山:
      和歌山県立自然博物館、和歌山大学教育学部、南紀生物・県生物同好会などへ呼びかけ中
    京都:
      京都府生物教育会、乙訓の自然を守る会
    奈良:
      奈良自然観察会(NACS−J)、奈良生物教育会、他の団体にも呼びかけ予定。

    * 今後の参加協力の呼びかけ・実行委員の募集(→各府県で独自の調査組織を編成)
      (下記のような対象別に働きかけていく)
        A) 自然保護団体
        B) 植物・自然同好団体
        C) 学校団体(予備調査は高校中心)
        D) 自然史系博物館・大学研究者
        E) 一般市民
        F)その他
(9) 今後のスケジュールについて    
1) 2003年12月21日(日)
     (終了)
第1回実行委員会(13:30〜、於:保全協会事務所)、2004年予備調査の方法(特に調査用紙完成)と組織体制、スケジュールの概要を決定
2) 2004年1月31日(土)2004年 予備調査説明会開催(主催:調査実行委員会)、この日に向けて各府県で調査協力団体・個人を募集し、代表者の参加を求める
3) 2004年2月〜3月各府県調査実行委員会で予備調査説明会を開催(数府県合同開催も可能か?)。さらに、 参加予定団体内で調査参加者への説明実施
  *現在決定しているもの−3/7(日):大阪。三重では随時開催
4) 2004年3月6日(土)
  13:30〜
第2回実行委員会、於:大阪自然環境保全協会事務所
5) 2004年3月20日(土)
  〜21日(日)
自然史フェスティバル (於:大阪市立自然史博物館)
調査実行委員会として参加するかを検討 →ちょうどよい宣伝の機会なので、1ブース出展することに決定 (担当:木村・高畠・田代・佐久間)
展示物や企画は木村が中心となって検討
当日の分担は次回実行委員会で相談
各府県別の調査用紙を配布
6) 2004年4月4日予備調査現地説明会 (於:大阪市長居公園・植物園〜自然史博物館)
*午前10時30分 「長居植物園入口付近(園芸ハウス前)」集合 →午前中は長居公園と長居植物園(入園料200円、中学生以下・65歳以上無料)内で調査用紙とメッシュ地図を持って、実際の現地調査の実習を行う
*午後 (13時から博物館実習室を予定):識別法の統一を図るため、各府県実行委員会で標本の同定や花粉の識別にあたるメンバーを対象にした講習会を実施する
7) 2004年4〜5月  予備調査の実施(近畿2府5県)−調査期間中、各府県で「タンポポウォーキング」(午前中―合同調査→午後は各地で分散調査)などの行事を計画
8) 2004年6月5日
  13時〜16時
タンポポ調査サンプル検討会(於 大阪市立市自然史博物館実習室、各府県実行委員会で識別できなかったサンプルなどを持ち寄って合同で検討。データ入力方法などについても確認する)
9) 2004年6月〜各府県での結果集約 →近畿全域での集約 →予備調査報告書の作成
10) 2004年10月〜本調査の方法の検討と、本調査の実施に向けての各府県での取り組み開始
実行委員会での集約・調整
11) 2005年4〜5月本調査の実施
12) 2005年6月以降調査結果の府県別集約 →近畿全域での集約 →解析 →報告書の作成

(10) 次回会合までに行っておくことの確認
    @ 1月31日の予備調査説明会にむけて、各府県5人ずつくらいの参加者を集める
    A 各府県の調査実行委員会の組織をできるだけ充実させ、調査への参加団体・個人への呼びかけを行う
    B 事務局では、
      1) 調査用紙の最終校正と印刷発注・各府県への発送
      2) 予備調査説明会の準備 (実施要項の作成)
      3) 自然史フェスティバルの準備、などを進める
    C 都道府県別メッシュ地図(旧環境庁作成、自然環境研究センター扱い)を各府県2部ずつ購入(滋賀県は不要。三重県は品切れ中)
      
(11) 次回の会議日程
    ・2004年予備調査説明会
      日時:2004年1月31日(土)13:30〜15:30
        場所:大阪市立「総合生涯学習センター」第2研修室(定員57名)
          *大阪市北区梅田1-2-2-500:大阪駅前第2ビル 5・6階
            TEL:06-6345-5000
          *JR東西線「北新地駅」下車すぐ。JR大阪駅・地下鉄梅田駅からは徒歩5〜10分
          *場所の詳細は下記のホームページをご覧下さい
             http://www.manabi.city.osaka.jp/Contents/lll/center/acc.html

    ・第2回実行委員会
      日時:3月6日(土)13:30〜    場所:保全協会事務所
        内容:予備調査の最終確認、標本や花粉の識別について、調査結果の集計について、自然史フェスティバル・現地説明会・サンプル検討会の日程確認


  連絡・問い合わせ先:
   タンポポ調査・近畿2005事務局(tampopo@nature.or.jp

530-0075 大阪市北区中崎西2-6-3 パステル1-201
(社)大阪自然環境保全協会内
Tel: 06-6374-3376 Fax: 06-6374-0608

担当:木村進・高畠耕一郎

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