第15回講座 淀川の河川環境@」 フィールドワーク  (2008.7.30.)
講座内容淀川河口域を象徴する自然環境はどのようなものか、 十三干潟の生物観察を通じて体感する。
講  師河合 典彦先生 大阪市立大桐中学校教諭、淀川環境委員会委員
場  所淀川 十三干潟



前回講座の後を受け、今回は淀川の汽水環境を代表する十三干潟でフィールドワーク。淀川河口域と十三干潟のあらましについて説明する河合先生。


足元の少し大きな石をいくつか裏返すと、ケフサイソガニがいた。他に、アシハラガニ、ヨコエビ、イシマキガイやカワザンショウガイ、ゴカイなども。


ハクセンシオマネキが巣穴から出て、干潮の時間帯に食事タイム?
 横のアシ原の中ではクロベンケイガニが多数。十三干潟に生息するカニ類の中では優占種だそうです。


投網を打って水中の生物を探ってみる。投網がいっぱいに開いて、どんな魚が採れるか期待が膨らむ。


投網に色々な魚が入っているようです。引き上げた投網を覗き込む受講生も興味津々。


魚体が美しいキビレ(チヌの一種)。他にスズキ、マハゼ、ウロハゼ、アベハゼ、ボラ、ウナギ、モクズガニなど多数入っていました。(観察後は勿論、川に戻しました)


大きなテナガエビも投網の中に入っていて、立派な姿も観察。
 「淀川にこんなに多くの魚類や甲殻類が暮らしているとは」と受講生も大感激。


潮が引いている間に「しじみ採り」。淀川の自然の恵みを少しいただいて、明日の味噌汁に入れて味わってみよう。


「大阪湾から10km入り込んだ淀川の河口域。そこに形成された汽水環境を代表する十三干潟は多くの生き物が息づく貴重な空間。
 淀川河口域は、コンクリート護岸が延々と続く大阪湾に残された唯一ともいえる自然海岸。淀川をはさんで梅田の摩天楼を望むこの風景は、大阪市が世界に最も誇れる景観だ」と河合先生。
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