第35回講座 :「企画運営C」 (2009.2.28.)
講座内容企画運営活動の結果発表(第1班第2班)
講  師
場  所富田林市彼方 奥の谷



企画運営活動のまとめと発表会。
雨天のため、奥の谷活動拠点のみかん小屋内での発表となった。
第1班のテーマは「里山における竹の伐採活動と竹類の考察」


浸入してきた竹を伐採する区域の植生調査結果について発表。
高木小高木ではアラカシ、トウネズミモチ低木ではヒサカキ、クサイチゴ、 などが優先種。林床にはシダ植物のほかリュウノヒゲ、コクラン、スミレなど が自生している。


モウソウチクを10本伐採し、同時に掘り起こした地下茎のサンプル。
地下茎は竹が強烈な繁殖力で広葉樹林へ浸入する源になっている。


竹の年齢はどこで分かる? 竹が毎年葉替わりするたびに「落ち跡」を残すので、その数を数えることにより、その竹の年齢をほぼ正確に推測 できると説明。


竹を効率的に有効利用できれば竹林の放置を防げるのだが・・・・・。
竹利用の現状と将来のバイオマス燃料への利用の可能性などの調査結果 について説明。


午後からは第2班の活動発表。テーマは「ツツジの尾根道を造る」。
幸い雨も上がったので、活動現場で発表を行うべく、全員そちらに向かう。


整備する50mの尾根筋を10m毎に5区画に分けて植生調査を実施した結果を説明。
中・高木に混じってモチツツジが多く自生しているが、日光を 求めて2mを越えるほど背丈を伸ばして上の方にだけ葉や花をつける状態に なっている。


林床にはシュンランやヤブコウジも自生している。


間伐後のイメージを描きました。 コナラ、ネジキ、ヌルデなどの中・高木を何本か伐採し背が低く数少なく 自生しているツバキ、ヒイラギ、イヌマキなどはそのまま残すことにした。


間伐後の状況。イメージどおりに整備できたかな? 昔の里山で見られたように人の胸の高さに花を付けるように、背の高いツツジ の何本かも短く切り込んだ。2、3年後の開花が楽しみだ。
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