第4回講座 植物 @  (2009.5.2.)
講座内容  タンポポの分布調査から環境との関わり、雑種の問題についての講義と、野外での春の植物観察
講  師   木村 進先生(大阪府立泉北高校教員・大阪自然環境保全協会理事)
場  所   大阪環境情報プラザ/大阪城公園



午前中は、室内にて木村先生から 「タンポポ調査とタンポポの 生態」を中心に説明を頂く。


植物には(タンポポを例)、A.開花、 B.結実、 C.散布、  D.発芽、 E.定着、 F.成長 の生活サイクルがある。


受講生にタンポポ調査の協力要請。
調査対象地域は、福井、近畿、中国、四国、福岡の18府県であるが、大阪では カンサイタンポポの比率が、(1980) 2/3 (1990) 1/2 (2000) 1/5 と減少、外来種が増加傾向にある。


午後は、大阪城公園で、タンポポ・野草・樹木について学ぶ。
タンポポとよく似ている野草として、ノゲシ、オオジシバリ、オニタビラコ、 ブタナなどがある。


カンサイタンポポは人間と同じ二倍体で、総ほうの外片は上向き。 セイヨウタンポポは三倍体で、花粉がつかなくても種ができ、総ほう外片は外向きに反り かえっている。
シロバナタンポポを見ることができ、受講生は大喜び。


植物の見分け方は、よく似た2〜3種類と比べると、夫々の性質・ 特徴がよくわかる。スズメノエンドウ(サヤの中の実(種子)は2個、巻きヒゲは枝分かれし、花は白色)、 カラスノエンドウ(サヤは長く種子は10個ぐらい、巻きヒゲは枝分かれし、花は赤色)、カスマグサ(種子は(3〜)4個、巻きヒゲは枝分かれせず、花は青色)
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