第21回
第21回講座 野鳥 A (2010.10.2.)
講座内容鳥とはどういう生き物か、鳥の身体的特徴や野鳥調査のしかたについて
講  師関 優 先生  関環境調査研究所代表
         大阪自然環境保全協会専門研究員
         山階鳥類研究所標識調査協力調査員
場  所大阪南港野鳥園



講座に先立ち、南港野鳥園の石井園長の挨拶。
「大阪南港野鳥園」は、1983年に日本で最初の人工干潟として開園し、2001年に環境省の「日本の重要湿地500」に選定されている。


関先生から、鳥とはどういう生き物なのかについて、パワーポイント、標本等を用いて説明を頂く。
@羽毛に覆われている、A翼がある、B強い筋肉、C骨格は空洞、D卵を産む、E体が流線型など


受講生の各テーブル上に置かれた標本による羽の観察。
写真は、日本で最小のタカ、ツミ(体長は、約27〜30cm)で、古い羽と新しい羽の模様が異なる。


翼は風切り羽と雨覆いに分けられ、さらに細かく名前が ついている。写真矢印は“センダイムシクイ”の糸状羽(しじょうう)で、感覚器官の働きをする。


関先生の説明を熱心に聞く受講生。
鳥の視力は人の5〜6倍も良いそうで、また、鳥の体温はふつう40度ぐらいといわれ、”ウタスズメ”は約44.6度もあったそうです。


10種類の鳥について、@種名、A雄雌、B幼成についてのクイズ。
これは、何の鳥でしょう?  ⇒ フクロウでなく、“コノハズク”。全10問中、5問以上の正解者は、3人。


展望塔から西池方面を観察する受講生。
“カワウ”、“シギ”、“コサギ”、“アオサギ”、“ミサゴ” 等を観察することができた。


野鳥園内での観察。あれは何の鳥かな?
 
 
 


見えたのは、“コサメビタキ”や“エゾビタキ”。“コサメビタキ”(写真)は見通しのよい枝に垂直にとまり、飛んでいる昆虫類を空中採食し、再び同じ枝に戻る。


北観察所での観察。望遠鏡で“ミサゴ”を見る事ができたが、望遠鏡の倍率が60倍で、写真撮影できなかったのは残念!


“ヤマガラ”が近くにきた。シャッターチャンス!
雌雄同色で、木の枝から枝へ飛び移りながら、枯れ枝などを突ついて昆虫類をとったり、木の実などを採食する。


観察結果のまとめ。海鳥(9種)、陸鳥(13種)を観察したが、@観察日付と時間、A場所、B鳥の名前等を記録し、1年後、数年後の様子と比べることが大切である
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