第15回講座 淀川の河川環境 A 十三干潟での野外実習 (2011.7.31.)
講座内容13:00 観察会開始 引き潮時の観察
14:00 干潮時の観察
15:00 上げ潮時の観察
講  師河合 典彦先生 大阪市立大桐中学校教諭・淀川環境委員会水域環境部会長・淀川水系イタセンパラ研究会・希少野生動食物種保存推進員
場  所大阪市淀川区・新淀川右岸十三干潟



実習に先立ち、「天文潮位データによると午後1時頃が最大干潮になること、この辺りは淀川河口から約7.6q、水面幅は約500m」との説明をされる河合先生。


実習の始まりは、シジミ採り。「シジミが大漁?で美味しいみそ汁が楽しみです」。最近はたくさんの人が入りシジミも減少傾向。


干潮で水面下の水制工の跡が現れる。


高水敷からの転石には、フジツボが付着している。貝類ではなくエビ・カニと同じ甲殻類。冠水すると植物の蔓のような脚を出してプランクトンを食べる蔓脚類である。


転石を裏返すとゴカイの這った痕が見える。観察終了後は、石を元に戻す。


干潟の水溜まりには、ウナギの稚魚がいた。


風をものともせず投網を打たれる河合先生。


引き上げた網の中にはスズキの稚魚。この他に、マハゼ、ボラ、メナダ、アベハゼなどを確認。


写真上よりウロハゼ、テナガエビ(♂)、テナガエビ(♀)。
「岸辺近くでも、小さなアミにあれだけ多くの魚がとれるとは!びっくりするばかりです」と受講者。


十三干潟の優占種、クロベンケイガニ。たくさんの人に警戒し、顔を見せたものは少なかった。


たくあんを餌に、カニを釣り上げる。


日曜日であったため多くの子どもたちが水辺で、泥だらけになりながら歓声を上げていた。
目次へもどる / 次へ