特別講座 ツバメの塒入り (2011.8.3.)
講座内容宇治川のヨシ原で見られる大規模なツバメの塒入りを観察する
講  師中野 勝弥先生 淀川観察会主宰者
場  所宇治川・向島(宇治市・観月橋付近)



夕日に照らされた集合場所の観月橋駅。
空の会(市民大学修了生の会)、一日体験受講者なども参加した。


ツバメとの付き合いは15年ほどになると話される講師の中野先生。
ツバメの塒入りが始まるまでツバメについての話を聞く。


若いツバメの写真を提示し、「皆さんが知っておられるツバメと違うところは?」。


本日の講座には、紙芝居も登場した。
子どもたちも参加する観察会の場合、親ツバメ、子ツバメなどの配役を決め、興味を惹くようにするとのこと。


ツバメの渡りのルートは?
餌となる昆虫などが一斉に発生する時期に日本に飛来し、繁殖をする。


ツバメの産卵数は、4〜5個。


巣立ち前の幼鳥に親鳥は巣で給餌をせず、離れた場所から巣立ちを促す。


ツバメの卵の殻。


塒入りの観察場所に移動し、飛来してくる空に双眼鏡を向ける。
ヨシ原にはすでに塒入りしたスズメの姿が見られる。


奈良方面から飛来してくるツバメ。上空高く飛んでいるツバメ。双眼鏡で見るとかなりの数を確認することができる。
数の多さに受講生の口からもれるのは「オーッ」「アーッ」の簡単な感嘆の声のみ。


塒入りの形態は、上空高く乱舞し、落ちるようにしてヨシに止まる(木の葉落とし)、ヨシ原を低く旋回しながらヨシに止まる(流れ)の二つがある。


「人間が適度に利用してきたヨシ原には、飛来するツバメの数も多く、安定している。」
ツバメの塒とヨシ原の関係について話される中野先生。
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