野山のたより2008年1月号



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「キクガシラコウモリ」

 コウモリと言えばふつうは街中を飛び回るアブラコウモリが主役ですが、 廃坑など洞窟に棲むコウモリも近畿にはけっこういます。ただ、廃坑は個人で入るのは危険がともなうので、なかなかチャンスがありません。先日、たまたま洞川の鍾乳洞窟に入って、ラッキーにも至近距離でぶら下がっている一体を発見しました。
 この写真のように完全にマントでカバーしてぶら下がっているのはキクガシラコウモリ。鼻がキクの花のようにあでやかとか。
 あまりしっかりとマントをかぶっているので、ちょっと手でいたずらすると…、「キキキッ」と不機嫌な怒り音を発して隙間から顔をのぞかせる。
 おかげで少しは顔が見えるようになりました。

撮影者:西村 寿雄 さん

撮影場所:奈良県洞川 (2007.11.12.)