タンポポ調査・近畿2005 活動記録 No. 16




タンポポ調査・近畿2005 第5回実行委員会報告

  
【日時】2004年10月11日(月・祝)午後2時〜6時
*終了後、在来種の識別に関する検討会(午後7時〜8時半)
【場所】(社)大阪自然環境保全協会 事務所
【参加者】滋賀(布谷)・三重(佐野)・京都(石井)・奈良(久保田)・和歌山(内藤)・兵庫(鈴木)・大阪(佐藤・伊東・高畠・木村・米道・酒井・宮田・纐纈) 以上14名。
【司会】高畠(事務局・大阪自然環境保全協会)
【記録】木村(同)
【案件】
 
(1) 第4回実行委員会報告:省略 (詳細はここをクリック )


(2) 携帯電話を利用したタンポポ調査について(前回から継続審議)
    ・前回の会議で、様々な理由(詳しくは第4回実行委員会報告参照)から近畿全体での導入はしないこととなった。しかし、統一の調査用紙には載せないで、結果も別扱いにすることを前提として、一部の府県でも実施希望の府県があれば、それを認めるかどうかをはかったところ、認めてもよいという結論になった。
    ・そこで、各府県の意向を聞いたところ、大阪・兵庫・滋賀はやってもよい、三重・奈良はしない、都・和歌山は欠席等で不明、ということで、3つの府県だけでも実施可能かを日本気象にうかがって、可能なら実施してみるということとなった。
     
      ⇒後日、会議の結果を伝えた所、日本気象からは、そのような形ならあまりメリットはないので、この話はなかったことにしてほしいという回答があった。その結果、調査方法としては、予備調査と同様の形態で行うこととしたい。

(3) 予備調査報告書の発行について
    ・本日までにすべての原稿が出そろい、これらを第3稿(A4判32ページ)として配布して意見交換した。当日にすべてに目を通すのは無理なので、原稿の修正の最終締め切りを10月23日とし、その後、事務局(木村)で編集し、印刷に回すこととなった。
    印刷については、予算的に可能なら業者印刷とするが、無理なら内部印刷とすることになった。
     ・各府県別に必要冊数を聞いたところ、三重150・和歌山100・大阪100・兵庫100・奈良80・京都50・滋賀50で合計630部となったので、一応1000部を印刷することになった。

      印刷見積もりが20〜30万円に達し、タカラの50万円の助成金からは調査用紙も印刷する必要があるため、印刷を外注すると資金が不足するために内部で印刷することとした。12月 4日の第6回実行委員会の午前中に印刷を行なうこととなった。

(4) カラー版報告プリントの発行について
     ・予備調査報告書とは別に、調査参加者へ結果を報告するとともに、本調査への参加を呼びかける際の資料として活用するために、近畿地方に分布するタンポポの見分け方や予備調査の概要をまとめた「報告プリント」(A3両面カラー、10000部印刷、約20万円)を作成することとなった。
     ・このプリントの原稿作成は委員の鈴木氏にお願いすることになった。それをもとに、荻野氏に依頼して原版を完成させて印刷に回す予定。

      ⇒鈴木氏に原稿案作成を依頼しメールで全委員に送信、意見を鈴木氏に返信して修正を加えていただいた。現時点で原稿がほぼ完成し、データもCDで提出していただいている。
      すぐに、荻野氏に送って作業に入っていただくよう依頼した。
      1〜2回校正を行ない、完成予定は、調査説明会(来年1月15日)までとする。

(5) 2005年本調査に向けて
    @ 調査用紙の検討
    ・原則としては、予備調査の際に用いたものと同様とするが、使いにくかった点や間違いやすかった点を修正して、本調査用の「調査用紙」を作成したい。
    ・この前の大阪府実行委員会で検討した内容をもとに、修正案を検討した。
    細部は省略するが、大きく変わった点は、以下のようである。
      1) 総苞外片の状態を5段階に区別するための図は左下へ移動し、図の番号に○をつけるようにする。
      2) 各府県の実行委員会で行う頭花や痩果・花粉のチェックの結果を記入する欄を設ける。
      3) 調査して気のついた点や感想を記入してもらう欄を設ける。
        ⇒その後、荻野氏に調査用紙の変更案作成を依頼し、次回会議までに委員にメールでお送りし、意見があれば返信していただくことになった。
        最終案は次回委員会で検討して決定としたい。

    A 本調査のあり方について
    ・基本的には前回と同様としたい。それ以外に各府県独自の調査に取り組んでいただいてもよいが、このデータは、近畿全体の集約には含めないことを確認した。
    ・結果は2年間のデータを合算することになるが、予備調査の際に問題だった点については、前回のサンプルを再検討するなどの方法で、統一した基準でデータをまとめたい。
    ・在来種の同定についても、各府県で独自の方法で取り組んでいただいた。

      本日の会議終了後、在来種の同定をどのように行うかについて意見交換をしたが、近畿全体としては、在来種を花粉が均一な2倍性の種と、花粉がバラバラの倍数性の種に大きく2つに分けることとするが、種までの同定を統一して行うことは難しいので、各府県に任せることになった。

    B 本調査の組織体制について
    ・予備調査の経過を踏まえ、本調査の組織体制(事務局体制など)について各府県で検討し、次回委員会に報告してほしい。
    ・特に、調査地点が少なかった地点については、考慮して近畿全体のデータが集められるように努める。
    ・新しい実行委員を要請して各府県の実行委員会体制を充実させる。
    ・新しい調査協力団体や個人の参加を広く呼びかけるとともに、学校団体(特に校区の広い高校など)に対して働きかけを行ない、データの収集に努める。
    ・雑種の解析については、予備調査では大阪府内中心に行ったが、本調査では他府県にも広げる。この際、痩果のサンプルを集めて、それを発芽させて実生を解析するという方法を中心に取り組む。

(6) その他
    @ 予算について
      1) 助成金:新たに申請していたNACS−Jの活動助成80万円が内定。
      2) 寄付金の公募:本調査では、1000円以上の寄付をいただくと、カンパ込みで最終報告書をお送りするという形で寄付を積極的に集めたい。
         *口座番号:00950−3−221884
          口座名称:タンポポ調査・近畿2005実行委員会
      3) 会計からの報告:9月27日(月)会計に関する事務局会議 → 助成金の使い道・割り振りについて検討。今年11月に提出すべき日野の分について決定した。
    A 後援申請について−近日中に申請書を提出
       *対象:文部科学省・環境省・2府5県の教育委員会・日本環境教育学会

(7)今後のスケジュールについて
    2004.10.11(本日).第5回実行委員会(予備調査結果報告書原稿・調査用紙の検討ほか)
     →終了後、本調査における在来種の同定に関する検討会
    2004.10〜11.予備調査報告書・報告プリントの原稿完成
    2004.12.4(土). 第6回実行委員会
    2004.12〜2005.1.本調査に向けた取り組み
    (予備調査結果報告チラシ作成、調査用紙・組織体制・協力団体・協力者募集)
    2005.1.15(土).近畿タンポポ調査説明会
    2005.1〜3.本調査説明会などの開催(予備調査の報告も兼ねる)
    2005.3〜5.本調査の実施、各地で現地説明会やタンポポウォーキングなど開催
    2005.6. 以降調査結果の府県別集約 → 近畿全域での集約 → 解析 → 最終報告書の作成
    *現地説明会・室内講習会を予備調査時(4月4日)とほぼ同じ日程で実施。来年4月2日(土)、または、3日(日)を原案として佐久間氏に依頼し、自然史博物館実習室をとっていただく。

<次回:第6回実行委員会>    
    日 時:12月4日(土)13時〜16時30分
    場 所:保全協会事務所

  連絡・問い合わせ先:
   タンポポ調査・近畿2005事務局(tampopo@nature.or.jp

530-0075 大阪市北区中崎西2-6-3 パステル1-201
(社)大阪自然環境保全協会内
Tel: 06-6374-3376 Fax: 06-6374-0608

担当:木村進・高畠耕一郎

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