第12期第9回講座 自然のしくみ ③ 

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第9回講座 自然のしくみ ③  (2014.6.4)

講座内容 奈良公園の樹木とサクセッション
講師 佐藤 治雄(大阪府立大学名誉教授/自然環境市民大学代表講師)
場所 奈良公園(飛火野、ナギ林など)

講師の佐藤先生から、今日は奈良公園で自然について考えながら一日過ごしましょう。シカの影響を受けていることも感じましょうと話があった。

足元のシダの集まりを見て、この辺りに生えているカタバミ、クローバー、オオバコ、スズメノカタビラなどはシカが食べるので大きくなれないが、シカの食べないシダは育っていますね、とシカの影響が示された。

奈良公園にいる1200頭ほどのシカが樹木の枝や葉、草本を食べた結果できたディアラインについて、2メートルもある高さまでシカがどの様にして食べるのか、写真を見ながら説明を受ける。


今回の講座には沢山の修了生が参加した。その手元には受講時のノートがあり、熱心に説明を聞きメモを取っている。


サイカチの葉について,1回羽状複葉,2回羽状複葉といろんな形の葉を作ります、と聞いてびっくりする受講生。

ムクロジの樹木の説明後、外観では分からないが幹の中が中空であるという説明に、確かめるため手を入れる受講生。

飛火野で柵に囲まれた植物を観察。植樹した木をシカから守るための柵であったが、柵の中の小さな世界で起こっているサクセッションを観察できることを知る。

クスノキの巨木を観察。樹皮が剝れ幹の中がむき出しになり人が通れる状態に。このようになっても樹木が生きていることが分かった。

佐藤先生の「自然のしくみ」の3回目の講座。前2回の座学で学んだこと(ニッチ、サクセッション、ギャップ、植生など)を実地体験できた一日であった。

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