第12期第27回講座 野生動物との共存

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第27回講座 野生動物との共存   (2014.11.15.)

講座内容

奈良公園のシカを軸に人と野生動物とのかかわりについて学ぶ

講師

鳥居 春已(奈良教育大学教授)

場所 奈良公園/奈良教育大学

「シカを嫌いになってください」という鳥居先生の話から野生動物との共生の講義が始まった。

 

シバが広がる景色を見て、「この景色を見て自然と思いますか?」「シカが入ってきてこの景色を作ったのですよ」という説明を聞く。

ぬた場で雄シカが泥の中で体をこすりつけているのを観察した。雄シカの毛色は濃い茶色に変わっている。繁殖期特有の雄シカの声を何度も聞いた。

柵を設置すると、柵の中に本来の植生が育つ。柵を除去すると、シカに食べられてシバの広場に変わる。

植物はシカの食圧を受け矮小化し、1cm位で花を咲かす。

シカが食べない植物だけが生き残り、単調な植物相になる。これはナギで、他にはイワヒメワラビ・アセビ・ナンキンハゼなどが生き残っている。

ここのイラクサは、シカに食べられまいと、葉・茎に長いトゲを発達させるという進化をしている。

イノシシの掘った跡があちこちに見られた。イノシシはシカに次ぐ害獣である。

午後は、「生物は絶滅させてはいけない。」「シカを例にして、野生動物といかにして共存すれば良いのか」について考え、学んだ。

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