第13期第10回講座 自然のしくみ ③ 

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第10回講座 自然のしくみ ③  (2015.6.24)

講座内容 奈良公園の樹木とサクセッション
講師 佐藤 治雄(大阪府立大学名誉教授/自然環境市民大学代表講師)
場所 奈良公園(飛火野、ナギ林など)

「今日は,植物の名前を知ってもらうことと草食動物と植物の関わりを中心に学びましょう。」と,講師の佐藤先生から講座のねらいの説明があった。

「足下の芝がきれいになっているのは人が刈り取ったのではなく,シカが食べたからでシカが食べないシダ類やナンキンハゼの新芽は伸びるのです。」とシカの影響が示された。

アラカシとシラカシの見分け方を聞いて葉っぱを裂く受講生。(アラカシの葉っぱは裂くとギザギザになる。)


周りの樹木の枝葉が同じ高さに揃っているのはディアラインといいシカが食べるからです。シカがどの様にして届きそうもない高さの枝葉を食べるか説明を受ける。


サイカチの説明を聞きながら記録しています。

樹木は樹皮近くの形成層がしっかり残っていれば芯が空洞になっても生きていけると説明を受け,ムクロジの空洞の中で竹が繁茂している姿に驚く。

飛火野でシカの食害から樹木を守るための柵を観察する。柵の中の小さな世界が森林への縮図であることを学ぶ。

禰宜道からそれた林内に樹が倒れ光が入り明るくなった場所があった。これをギャップという。埋土種子が発芽し新しい生命を生み出し植相が変わっていく様子をサクセッションが進行していると教わる。

春日大社のナギ林にある杉の巨木の太さを受講生が手をつないで測る。6.5mあり,その大きさにびっくり。
 
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