第2回講座 自然のしくみ―生態学入門

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自然のしくみ―生態学入門(2022.9.10)

講座内容 生態学の概要と何をめざすか?ご専門の熱帯雨林研究にも触れながら多くの具体例を提示
  講 師 伊東 明(大阪公立大学理学研究科教授)
  場 所 ドーンセンター

8ページのレジュメを元に、市民大学での今後の講座の基礎となる「生態学」を体系的に、かつ、具体例を入れながらわかりやすく説明していただいた。

最初に、生態学とは何かについて、フンボルトのアメリカ大陸への冒険旅行の紹介で植生の概念を説明し、現代の生態学が何をめざしているかについてまで説明があった。

現代の「生態学」の目的が、「いつ、どこに、どんな生物が、どれだけいるかを予測する」ことにあるとし、個体群・群集・生態系などのレベルに応じた様々なアプローチについて具体例をもとにお話しがあった。

個体群生態学の導入として、10分で1回分裂する腸炎ビブリオは24時間後には地球の体積の1,000万倍になるとの計算例を示され、実際には資源に限りがあるので一定の上限までしか増えないことが説明された。

群集・生態系生態学の話の後、先月まで調査に行かれていたボルネオの熱帯林の事例をもとに、生物多様性についての話があった。写真はラタンの一種のつるに触ると、内部にすむアリ類が一斉につるをゆすって大きな音を出す事例の紹介。

同じく、クチン郊外のグヌンガディン国立公園で見たラフレシア。これらの多様な生物が進化してきたしくみも進化生態学の研究で明らかにされる。

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