第11期第6回講座 野鳥①

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第6回講座 野鳥①  (2013.5.15)

講座内容 市街地で繁殖する野鳥
講師 和田 岳(大阪市立自然史博物館 学芸員)
場所 大阪市立自然史博物館/大阪市立長居植物園

「市街地で繁殖している野鳥」について大阪市立自然史博物館学芸員の和田先生より講義を受ける。大阪府下で確認されている野生鳥類は334種類(若干増えている)、大阪市内で繁殖している種類は28種で年々増えている

鳥の繁殖期は食べ物と関係があるが年中繁殖可能な鳥(ドバト、キジバト)もいる。繁殖する鳥の調査は巣をみつけなくても行動を記録すれば分かる

鳥の巣材について説明される和田先生。巣材は泥、草、苔、針金、ハンガー、ビニール紐等ですが、その地域で手に入りやすいものを使う(例えば針金工場近くで営巣するカラスは針金を使うケースもある)

和田先生がツバメを調査する為、自転車で大阪市内を隈なく調査して回った様子を面白おかしく話された。続いて大阪市立自然史博物館で取り組んでいる「プロジェクトU都市の自然」で、今年「子ツバメウオッチング」に取り組んでいますので協力して欲しいとの依頼があった

受講生の質問に丁寧に答える和田先生。「近くでシロハラの繁殖行為らしき行動が観察されたが日本で繁殖しますか?」、「シロハラは日本では冬鳥で、一部の地域を除きほとんど繁殖しません」

ナガスクジラの骨格標本の下に集まり、小さい隙間にスズメが営巣しているとの説明があった

クスノキの枝に作られたハシブトカラスの巣を見上げる受講生。この公園には30~40個のカラスの巣が有り、産座を除き木の枝のみで出来ている

歴史の森近くの小川でコゲラを発見。同じ場所でカワラヒワの水浴びも見られ、興奮している受講生

 

コゲラが松の幹の虫を食べている。コゲラは毎年違う枯れ木に巣を作り、穴の大きさは500円玉程度

近くの立杭に、餌をくわえ様子をうかがうシジュウカラを発見、しばらくすると近くの巣の中へ消えた

雛がいるらしいハシブトガラスの巣を発見

調査記録用紙を使い今日の野鳥観察を振り返る。身の周りの野鳥もじっくり観察すると面白いなあ!メジロ、カッコウの囀りを含め15種類の野鳥を観察した

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