第16期春夏コース第16回講座 野生動物との共存

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第18回講座 野生動物との共存   (2018.9.15)

講座内容

奈良公園のシカを軸に人と野生動物とのかかわりについて学ぶ

講師

鳥居 春已(奈良教育大学元教授)

場所 奈良公園/奈良教育大学

「帰るまでにニホンジカを嫌いになって下さい。」と笑いを取りながら講座が始まった。(飛火野の雪消の沢よりスタート)

シカが増えたことで、奈良公園はニホンジカにより1000年かけて不自然な景観となった。100年後はシバ地、ナンキンハゼ・ナギ林となる可能性が高い。言い換えると他の種を絶滅させているということ。

草も小さい丈で花を咲かせて実をつけることのできるものや、シカが食べないものだけが残っている。これはムラサキ。マウスを写真の上に置くとイラクサが見られる。

ヌタ場を発見!!          秋は繁殖期。縄張りに匂いを付けるため、ヌタ場で尿の混ざった泥を体に付ける。残念ながらその姿は確認出来なかった。

講義中に「フィー」という鳴き声を聞くことができた。これは、発情中のオスの鳴き声!!人間の言葉では「フィー≒メスー♡」である。

鹿宛(ろくえん)というシカの保養施設を見学しました。中には、赤ちゃんとお母さん、療養中の個体、放浪癖の個体がいる。「シカの角きり」もここで行われる。マウスを写真の上に置くと鹿宛の中が見られる。

奈良公園のニホンジカはワラビの中で子育てを行う。ここでは唯一身を隠せる安全な場所だからである。

午後からは奈良教育大学にて、シカと人間との付き合い方を考える室内講義があった。

現状ではニホンジカ(野生動物)と人間が共存するのは難しい状況である。野生動物との共存をどうしていくべきか考えさせられた講義あった

 

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