吹田市長候補に聞く(2015年)

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【以下は2015年時点でのものを記録保存しています。

吹田市長選挙の候補者に自然についてのアンケートをとりました。

 4月の統一地方選挙をまじかに控え、吹田・生物多様性保全の会(保全協会会員有志)は吹田市内で、自然環境について関心を持ち、その保護・保全につとめているグループとして、今回の市長選挙に先立ち、立候補されている3名の皆様に以下のような事項についてアンケートを送らせていただきました。

 吹田・生物多様性保全の会では、吹田市の自然環境保全のためには多くの課題があると考えますが、とりわけ、生物多様性戦略の策定、特定外来生物、緑被率、生産緑地の確保などの課題が重要と考えております。そして、地域の自然環境保全には、その地域の施策を進める市長の想いは大切だと考えております。市長選挙にあたり、質問状を送らせていただきましたので、掲載いたします。

質問

吹田市の生物多様性保全について

吹田市第2次環境基本計画(改定版)で、望ましい環境像として「みどりと水 光と風 地域からはぐくむ 環境先進都市すいた」があげられ、生物多様性を保全するとあります。 また、吹田市第2次みどりの基本計画(改定版)の基本方針3では「生物多様性を保全し、人と生き物に配慮したみどりのネットワークの形成を進める」とあり、現在あるみどりのネットワーク形成を進めていくとされています。

 しかし、生物多様性の保全に関して、吹田市はこれまで具体的な対策をとってきていません。希少種であるアイナエやヤマサギソウの生育地に近接した草原(国立循環器センター前)が開発され、これらの生育が脅かされています。昨年はアイナエの生育が確認されませんでした。市の保護条例や規制が無いため、これらの保全も市民団体任せになっています。

 以上のような背景の下、下記の質問事項にご回答、よろしくお願いします。

 

1.吹田市の生物多様性戦略の策定について、いかがお考えでしょうか?

 吹田市はほとんど開発され、昔からの自然が残っていないと言われていますが、実際にはわずかながら、公園、緑地、水田などとして残存しています。そこで、生物多様性地域戦略を策定し、きめ細かな対策をとらないと本当に無くなってしまいます。

 そこで、この生物多様性地域戦略について、どのようにお考えでしょうか。

 

2.吹田市内の特定外来生物について、いかがお考えでしょうか?

吹田市内において特定外来生物であるオオキンケイギク,ナルトサワギク,オオカワヂシャなどが繁茂しています。

これに関して、どのような施策をお考えですか?特定外来生物の現状に対するお考えをお聞きします。

 

3. 吹田市の緑被率30%を確保するには、どのような手立てをお考えでしょうか?

「吹田市第2次みどりの基本計画」でも、『多くの市民が「気軽に触れ合える自然」を感じる緑被率は30%』と述べられています。

①    しかし、吹田市の緑被率は、2004年(26.7%)➡2013年(26.1%)と減少傾向です。

②    また、千里ニュータウン・万博・阪大地域の46.6%に比べてJR以南地域8.0%、片山・岸辺地域13.3%とアンバランスな状況です。

このような状態に対し、どのような施策により、緑被率30%を目指そうかとお考えでしょうか。

 

4.生産緑地の確保については、どのようにお考えでしょうか?

田圃の存続がピンチです。「生産緑地の2022年問題」が目前に迫っています。しかし、これに関してはすでに国が「特定生産緑地制度」を打ち出したので当面はしのげるようです。その上に立って、

①    都市における田圃などの役割をどのようにお考えでしょうか。

②    都市での農業を継続するためにどのような施策をお考えでしょうか。  以上

なお、回答が出そろいましたら、協会Facebook等で、また発信させていただきます。

ネイチャーおおさか 公益社団法人 大阪自然環境保全協会

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